いつのまにか

普段顔を合わせていると気づかないものの、しばらくぶりにあった人からは違いがよくわかる、ということ、ありますよね。
たとえば、久しぶりにあった人に「痩せた？」とか言われるのもその一種ですね。
でも実際は痩せていないのであまり喜ばないがいいかと思います。
その手のトークには外見の印象に加え社交辞令の要素も加わるからです。

いつも見ていると変化に気が付かない、というのは野菜の世界にもあります。
それが聖護院大根。京野菜です。
カブのような姿をしたまん丸の大根です。
はじめは細長いフォルムだったこの大根、お寺に奉納された大根を何代も育て続けているうちに、
いつの間にか丸い形になってしまったそうです。
育てていた農家の方は徐々に丸くなっていく過程にきっと気づかなかったことでしょう。
で、ある時まわりから言われて、あれ？そういえばそうかな？と思う、みたいな。

ちなみにこの聖護院大根、普通の大根よりかなり高いのですが、その分おいしい！
煮ると柔らかくなりとても美味。