膨大な在庫が入力された表を見ながら
「このまま売っていけばどうにかなるか…いや無理だろ…いや無理とかそんなことはない…」
そんな風に考えていた矢先、
他の加工品も売れよ。
「ありがとうございます!!」
業務のラインナップに漬物営業が加わりました。あと味噌とかも。
干し葡萄と漬物と味噌はスーパーの中で担当者が違う、という事実に愕然としたりしつつも、まだ「営業」というカテゴリの中ではあったのでどうにかなる…どうにかなる、じゃないどうにかするんだ!!
そういえばお前干し葡萄のアレ、ラインナップ増やせよ。48都道府県な。
「ありがとうございます!!」
検索&検索、電話&電話。サンプルください!!ありがとうございますあざーっす!!
だめだ検索だけじゃ出てこねー、物産館いくんだすげー有楽町界隈に物産館集中してるいけいけー!!
東京ってなんだ雷おこしかもうだめだ次の報告までに全部揃えとかないとだめだ富山はもう干しホタルイカだ野菜じゃねえけどいったん揃えて後から整える体にうわぁあああああああああ!!
新宿にレストラン作るからそこの八百屋に加工品コーナーつくれよ。
「いやっほぉおおおおおおうありがとうございまーす!!!」
このレストランに今は無き48都道府県コーナーを設営させていただいたのは私です。
営業いかないと干し葡萄やべー、とか考えてこっそり動いていた結果、レストラン開店に関わっていた本来の会社の偉い人に睨まれたりといろいろあったすえ、コーナー設営後はそのまま八百屋担当としてレストランのシフトに組み込まれました。
もうこの頃には
「死んだあとに逃げるか死ぬ前に逃げるかどっちかだ…」
「レストランでの接客はやっぱすげー楽しい。逃げたあとは予定より早いけど居酒屋つくる準備しよう。」
「経験値だけはこの1年半でかなり貯まった…いくか…いくしかないか…」
などと考えていました。
そしてその日はやってきます。
そう、営業に手が回らず、放置されていた干し葡萄の「賞味期限」が切れるそのときが…。
つづく
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