泣いた赤鬼


昔むかし、あるところに心優しい赤鬼がおりました。
人間と仲良くなりたい赤鬼は、自宅前に「お菓子あります」「お茶あります」と立て札を書き、人間が訪問してくるのを待っていました。

玄関前の黒板
非店舗の自宅前より放たれるメッセージ

個人宅から発信される謎のウェルカム感にとまどう人々。
残念な事に赤鬼の自宅を訪れる人間はおらず、それでも人間と友達になりたい赤鬼は途方に暮れました。

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途方に暮れる赤鬼(イメージ)

そんな様子を見るに見かねた鬼仲間の青鬼は、
「僕が人間をいじめて、それを赤鬼が助ければ人間は赤鬼を信用してくれるに違いない!!」
と、思い立ちます。

思い立ったが吉日、青鬼は早速人間界を侵略し始めました。

戦争
青鬼による人間界侵略の始まりである

「やめろ!!青鬼!!」
青鬼の優しさにまんまと乗せられた赤鬼は、青鬼を瞬く間に制圧。
青鬼は少し悲しそうな笑顔を浮かべながら、すたこらさっさと逃げて行きました。

人間達は青鬼をこらしめてくれた赤鬼に大感謝。
「ありがとう、赤鬼どん。
謎のウェルカム感が怖くてお邪魔できなかったけど、これからは気兼ねなく遊びにいかせてもらうよ!!」

こうして赤鬼と人間達の楽しい暮らしが始まりました。

けれども月日が経ち、ふと赤鬼は青鬼のことを思い出します。
「そういえば、すたこらさっさと逃げて行った青鬼はどうしたんだろう?」
「突然人間界を侵略したりして…。あいつ、そんなヤツじゃなかったはずなのに。」
「ハッそうか!!そういうことか!!」

ようやく全てを悟った赤鬼は、たまらず杉並の自宅を駆け出しました。

「青鬼!!あおおにぃいいいい!!」



鬼の会合
2人はいつもこの席

赤鬼「マジおまえ、自己犠牲とかないわー。」
青鬼「わりーわりー、でもうまくいったっしょ?」

2人の行きつけの店、ハマヤマ。
待ち合わせなんてしなくても、いつもふたりはそこにいる。
指定席は段差を上がってすぐそこ、通称D2。

「ちょっと自宅に居辛いかな」
そんなときもお待ちしております!!



ではまた次回!!

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カテゴリー: ひまつブログ

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