「おや、きみ、あの子は?」

レバー3

老紳士はボーイに訪ねました。

ボーイは答えます。

「ああ、あの子は川向こうのスラムに住んでいる貧しい男の子です。
 腹を空かせているのでしょう、毎日ああしてこの店の中を覗き込んでいるんですよ。
 気になられるようでしたら追い払いましょうか?」

「いや、そういうわけではない。
 君、すまないが少し席を外すよ。」

そう言うと、老紳士は席を立ち、店を出て行きました。




〜つづく〜



カテゴリー: ひまつブログ

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