「原材料の集約・解体精肉のシステム化・営業力の強化」をより具体的に言えば、

  1. 港北のイケアあたりの貸工場を食肉加工場に改装。
    (倉庫街なら近隣住民との軋轢が少なそうなため)
  2. イノシシ・鹿の屠体を、全国各地の猟師から、内臓だけ抜いた状態で加工場へ送ってもらう。
    (トドメをさして2時間以内に内臓を抜かないと肉がものすごく臭くなるため、内臓抜きは産地で行う)
  3. 加工場で皮剥ぎ、背割り、大割、精肉、包装をして商品化。
  4. 加工場が首都圏と言う地の利を活かして足で営業、販売。

という形。

この形であれば、昨日のブログで述べた「1年のうち4ヶ月程度しか捕獲生産できるシーズンがない」という問題も、「気候や育てている農作物の収穫期の兼ね合いで、イノシシ・鹿が畑に繰り出すタイミングが場所によってまちまちなため、原材料の産地を全国に散らばらせれば、ほぼ通年で加工場が稼働できる」という方法で解決。


上の流れで行なっている「現地では内臓抜きしかしない」という工程がもっとも生産集約性が高く効率的で、結論から言えばその最効率な方法は頓挫し、以降は「どのようにして生産地の作業工程数を最低限に留めるか」の模索と失敗の連続になります。



さておき、ベストな形と思われた「屠体まるごと運ぶ」パターンは、「20kg以上の不定期な冷蔵輸送手段が、低単価では存在しない」で頓挫します。

大手の企業からは完全無視、もしくは

「社内規約として受けられない」
「重量があったとしても定期便であればある程度単価を抑えて運べるが、いつ獲れるか分からないものは便に組み込めない。」
「各地方に一つずつある物流センターから関東の物流センターまでなら運べるが、パレット単位になるので、例えば愛知から埼玉まで運ぶとワンパレットでおおよそ7万円かかる」

あたりが主な回答。

小型のチャーター便ではやはり質問自体が黙殺、もしくは

「冷蔵便が無い」
「大阪から東京まででひと便10万円くらい」

との回答。
混載便を手配する企業からは「混載便に冷蔵便はほぼ無い」がメイン回答でした。

唯一佐川急便さんが各種手段を検討してくださいましたが、最終的には「20kg以上の不定期な冷蔵輸送手段が、低単価では存在しない」という結論。


「20kgまでに収めていただければ」と、佐川の支店長さんに言わしめた時には「あの佐川急便に!!『運べない』と言わせてやったぜ!!織田裕二!!」と思いましたが、だからなんだ、ということです。
佐川さん的に運んだところでそれほどメリットが無ければ当然無理には運ばないだろう、ということ。


そして次なる手段として、

「じゃあ20kgまで分割して梱包すれば、あとは佐川さんがどうにかしてくれるだろう」

というものが浮上するのであったー。


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