配慮のモザイクそして別油
FAOこと国際連合食糧農業期間によって「昆虫は家畜に比べて成長に必要なコストが低いから、先々重要なタンパク源になる」と言われて久しく、加えて「飲食店だけじゃなく外部の店舗に何かを販売していく事業も進めたい」「せっかくやるなら面白があるものがいい」という弊社の事情もあり、生産・販売を決めた昆虫食。
「羽や足、アゴなど体の各部位が独立し、それぞれの強度や素材感がバラバラなものより、基本的には同じ強度の素材で構成されている昆虫の方がビジュアル・食感両面で受け入れやすいだろう」という点から幼虫系の虫をチョイス。
さらに「食べた時に中身がピュッと飛び出すようなものはまだ段階的にだいぶ先の時代にならないと受け入れられ難いだろうから、調理後にカリっとした食感になるものを」という点からジャイアントミルワーム(スーパーワーム)に絞り込みました。
がしかしAmazonで普通に売っているジャイアントミルワーム(スーパーワーム)を買ってボイルして食べてみるとまあまずい。
木屑に混じって送られてきた時点で「これはどうかな」と思っていましたが、予想通りの木屑味。
動物の味は基本的に成長過程で食べたものに依存する、という魚類で得た経験則から、ジャイアントミルワーム(スーパーワーム)を育てるにあたってまずは成長環境を木屑からパン粉に交換。
また昆虫食のもつ「なんか得体が知れなくて怖い」というイメージを払拭するため、与える餌を「鶏胸肉」「りんご」「キャベツ」「大根の葉」に限定。
「どこで育ったかわからない」という不安については安心の神奈川産、というか私の自宅。
さらに「衛生的に大丈夫なのかわからない」という不安を拭うため、商品化にあたってまずは沸騰したお湯で180秒ボイル、乾燥し、提供する際には180度前後の油でカラッと揚げてご提供、というスタイルを取ることにしました。
わりと些細な出来事で死にまくったりまるで卵を産まなくなったり、揚げるにあたってアホほど弾けまくったりと振り返ればそこそこな手間をかけさせられ、そうこうしているうちに最初の木屑味だったジャイアントミルワーム(スーパーワーム)から5代目くらいまで世代を経ましたが、こうして誕生したのが
国産(神奈川産)だから安全!!
パン粉・りんご・キャベツ・大根の葉・鶏胸肉だけで飼育だから安心!!
沸騰したお湯で180秒間ボイルしてあるから安全!!
高温の油でカラッと美味しい世紀末エビせんべい!!
カリカリサクサク、軽いナッツ的風味がかなり美味しい!!
ジャイアントミルワーム(スーパーワーム)の素揚げ!!
無修正
となります。
何より一番この商品の怖いところは「食べると普通にかなり美味しい」「結構クセになるタイプの美味しさ」であるところかと思います。
間違いなく抵抗はあるでしょうが、そこさえ越えられればかなり美味しい。
「キモいけど美味しい」という屈折した感情を抱かせる食。
ただまあこれまで売ろうとしてきた鹿肉の餃子を除く数々の「なんかちょっと変なもの」がハマヤマではまあまるで全然売れなかったので、この店での販売にそこまでの期待はしていません。
目線としては「繁華街にあってノリの軽い若者がよく利用するタイプの飲食店への販売」に向けいています。
文章途中から延々と「ジャイアントミルワーム(スーパーワーム)」と併記していますが、SEO対策です。
よくわからないものを売るためのサイト「珍食堂」よりもハマヤマのブログに書いた方がアクセス数が稼ぎやすい。
「ジャイアントミルワーム(スーパーワーム)」もしくは「昆虫食」で検索したときにこのブログがそこそこ上位に表示されるようになればラッキーだな、と思っています。
問題としてはまだようやく育成・加工の手順が固まり始めた程度の段階なので、外部への販売にあたって適正な価格にするためのコストダウンがこれから、ついてはまだそこそこなお値段がいたします。
それでも他所で買うよりは安く、しかもイメージ的にもだいぶいい感じの謳い文句が付けられますので、もし飲食店関係者の方でご興味ございましたら chinsyoku-info@imaltd.biz までご連絡ください。
ハマヤマにご来店のお客様におかれましては、気持ち的なハードルを乗り越えられられればぜひ。
食べてもらえさえすれば美味しいです。
多分日本国内で食べられるジャイアントミルワーム(スーパーワーム)の中で最も美味しい。
あるいは世界一かもしれません。
よろしくお願いいたします。
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