飲み放題で提供された飲み物が飲めるのは!!

飲み放題の時間が終わるまで!!

おすすめはシマアジ

ということですが、皆様におかれましてはコロナの危惧が激薄な久しぶりの宴会シーズン、いかがお過ごしでしょうか。

飲み放題を利用される機会も増えていることと思いますが、冒頭の記述についてきちんと理屈で言うならば、「飲み放題は飲み物を売っているわけではなく、その時間内に飲み物を好きなだけ飲める権利を売っている」ということになります。

ゆえに飲み放題の時間が終わってしまえば、テーブルに出ている飲み物であっても飲む権利が失われる、ということ。

なぜなら飲み放題を利用されるお客さんはそれらの飲み物を個々別々に購入したわけではなく、「それらを時間内に飲む権利」を購入していただけだからです。


なぜ今更このようなことを言い出したのかと言えば、昨日それに絡んでガチギレして帰った人類がいたからだ。


昨日、飲み放題開始前に「2時間でラストオーダー、2時間半でお時間になります」と伝え飲み放題を開始したテーブルにおいて、ラストオーダーまで20分切ったあたりで瓶ビール&ウーロン茶&サワー大量オーダーが発生。

「すげー頼むじゃん」と思ったものの、頑張れば飲めないことはない量だったため提供。

がしかし、ラストオーダーを聞きに行った段でもまだそれらが減らずに残っていたため、「ラストオーダーのお時間となりますが、飲み切れる量でお願いしているので、まだかなり残ってますし大丈夫ですかね?」と聞き、そこは「…?あ、はい、大丈夫だよね?うん、大丈夫です」とのことで追加オーダー入らず。

そして30分が経ち退店時間を迎えたため、まず初回「お席のお時間です」と伝え、微妙な反応だったものの一応の反応はあったので様子を見るため一旦離脱。

がしかし、5分ほどしてそのテーブルが見えるところで皿を拭いていると、壁際に並べた瓶ビールを新たに注いで飲み始める様子が見え、「ああこれはまた言わないと帰らねえな」と思いて今度は強めに「お席のお時間になりますのでお立ちいただけますか」と声をかける。

ここまではまあ結構ある。

なぜなら伝えている相手の脳はゆるめの毒物に浸っているからだ。

がしかし、その流れで聞かれた「飲み放題が終わったら席の時間も終わりなんですか?」は居酒屋でバイトを始めた18歳から数えて20年、初めての経験。

世間一般的に居酒屋において飲み放題の終わり時間はお席の終わり時間となっている、なぜならば飲み放題が終わった後のお客さんはビビるほど長居するわりにほぼ注文をせず、手間のわりに実入りが非常に薄いからだ。

がしかし、当店においては「実入りが薄くてもどうせ遅い時間はヒマだしワンドリンクずつ頼んでくれるなら居てもらってもいいんじゃねえの、ほっときゃいいんだし」という方針をとっているため、昨日もそれに則って「「基本的にはそうですね、もし延長される場合は飲み放題で出したものは一旦全部下げて、新たにワンドリンクずついただければ時間が終わっても居ていただけます。延長されますか?」「じゃあ今日はもういいです、帰ります。そういうのは先に言ってもらわないと。」「二度と来ないこんな店!!」


圧倒的スピード感。

そして何を言っているのかが本当に分からなかった。

何かに怒った方がおり、それに対してこちらに非があれば謝る、非がなければ相手が謝るまで理屈を喋り倒す、で9年と359日やってきましたが、「何を言っているのかが分からない」は今回が初。

具体に言えば「そういうのは先に言ってもらわないと」の「そういうの」がどこにかかっていたのかが分からない。


「2時間でラストオーダー、2時間半でお時間」と言ったのがよくなかったのか?「2時間半で”お席の”お時間」と言った方が分かり易かったか?であるならば僕が言った「お時間」は何の時間だと解釈されていたのか?

延長にかかるルールを飲み放題前に言って欲しかったのか?いや飲み放題延長なんてわりとレアだから毎度くどくどそんな説明しねえよ、加えて言えば今回についても退席時間について聞かれたその答えで延長にかかるルールを伝えており、そのタイミングで伝えられたことで何を損したわけでもないのでそれがキレた理由ではないだろう。

可能性が高い仮説として「お席のお時間になりますのでお立ちいただけますか」の前に「延長なさいますか」を聞いて欲しかった、という感情準拠のものがありますが、時間内に飲みきれない飲み物をガッツリ頼んで残した上に最初の声かけを無視して飲み続ける輩にその優しさが発揮されるワケがないだろう。

他人の感情を無視し自分の感情だけを汲んでもらいたいならロボットが接客する居酒屋を自分で作ってそこで好き放題やればよい。


色々と考えたものの謎は謎のまま残り、(久々に苛立つ人類来たなー、まあ二度と来ないらしいからいいか)などと思いて帰宅の運転中、しかし私はふと気づいたのです。

あの「そういうこと」は、「もし延長される場合は飲み放題で出したものは一旦全部下げて、新たにワンドリンクずついただければ時間が終わっても居ていただけます。」にかかっていたのではないか。

あの人類達は「飲み放題中に頼んだものは閉店までずっと飲んでいられる」と思っていたのではないか。


そう思うと20分切ったあたりでの大量オーダーも納得、なぜならあの人類らの中では「それを飲み切るまでは居てもいい」ということになっていたから、それならまあ頼めるだけ大量にオーダーしておくだろう。

「飲み放題が終わったら席の時間も終わりなんですか?」の質問も納得。「(こんなにお酒残ってますけど)飲み放題が終わったら席の時間も終わりなんですか?(飲み終わるまではいてもいいんじゃないんですか?)」ということ。

このパターンにおいても私が最初に伝えた「2時間でラストオーダー、2時間半でお時間」の「お時間」のくだりは完全に無視されていますが、最初に「お席のお時間です」と伝えに言った際に感じた微妙な反応も「お時間?何のこと?」ということだったと思えば納得。

そして「(飲み放題の時間中に頼んだものを閉店まで飲み続けられないなら飲み放題なんて頼まねえよ!!)そういうのは先に言ってもらわないと。二度と来ないこんな(飲み放題の時間中に頼んだものを閉店まで飲み続けられないような)店!!」ということだったのではないか。


かくして謎は霧散し、(ああ、二度と来ないのかよかったー)と安堵した私はセブンイレブンに寄ってちょっと高いシュークリームを買い家に帰ったという。

普通に考えて成立しねえだろそんな飲み放題。

この世界線来たてか。



さておき、文中にあるように昨日をもって開店から9年と359日、10周年まで残すところ今日も合わせて6日、営業日で言えば5営業日。

「こんな店はすぐ潰れるよ、俺にはわかる」と急に言い始めた小柄なジジイ、客席にしかない爪楊枝をサラダの中から発見して「サラダに爪楊枝に入ってる、厨房の中で入れてた!」と喚き散らしたメガネのババア、開店前に「座らせてもらうだけだから」と言うので通したら「客がいるのに注文も聞きに来ねえのか」とほざいた老人の同窓会、店内を走り回るクソガキを放置しておいていざガキが注意されたら「子供は国の宝でしょ!!まず親に言いなさいよ!!」と抜かしたママ友、「子供は水しか飲まないんで飲み放題無しで」としながら自分を壁にして息子にコーラ飲ませてた親父、騒ぐクソガキを注意したら「いつも行く銀座の店ではこんなこと言われない」と言った自分の現在地が認識できてない子連れの親父、そして今回の異世界人。

並み居る輩とその周辺に「あの店はクソ」という噂が広がったおかげでむしろ異様にいい客層に恵まれた店になりました。

次の10年もこんな感じで行けるといいな、ということで、是々非々の姿勢を崩さず、かつその異様にいい客層のお客さんにより多くを貢献できるよう日々精進していく所存です。


愚痴がノリに乗ったため最後尾にに追いやられましたが、このブログはその日のおすすめを紹介する日替わりメニューブログ。

今日のおすすめは真あじの旨味とかんぱちの甘みを併せ持つ最強の魚類【愛媛産 シマアジ】ですので、ご来店の際にはぜひ。

よろしくお願いいたします!


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開店 17:30
閉店 24:00
(ラストオーダー 23:00)
定休日 木曜
ご予約はこちら!!

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本日の日替りメニュー



【冬季限定・鍋!!】

・もつ鍋 1,400(1.540)

・〆ゾースイセット 200
・〆うどんセット 200


【季節のジェラート】

・ヴァローナココア 200(220)


【売切御免の限定地酒】

・醸し人九平次 うすにごり 愛知 1,200(1,320)


※その他定番メニューも多数ございます




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