
首折れイサキ
大体の魚類は網で巻き上げたのちそのまま船倉に放り込んで自然死させる「野締め」という殺害方法が取られるのですが、その〆方だと当然ものすごく苦しいので死ぬまで暴れ回り、結果体の表面からかなり深い部分までバッチリ内出血、加えて筋組織も破壊されタンパク質の量が減り、それに伴ってタンパク質が分解されて作られる旨み成分ことアミノ酸の量も激減。
それを避けるために大分の佐賀関などだと漁獲ののち一旦船の生簀に放り込み、生きたまま漁港に運んで競りが終わったあとで「神経締め」という手法を用いて即死させ旨みを最大限保つのですが、今日のものはよりワイルドに、「釣ったその場で首の骨を折って即死させる」というスタイルで息の根を止め、旨みを保ったイサキとなっております。
マジ手間やべえな、ということ。
一度の漁でどの程度のイサキが漁獲されるのかは不明ながら、商業でやっている以上半端な数ではないはず、それだけのイサキの首を釣っては折り釣っては折り釣っては折る。
あるいは網で巻き上げられているのかもしれないがしかし、その場合でも網から甲板に広げたイサキの首を折って折って折りまくる。
ビジュアル的なエグさはもちろん、物理的にもそんなハードな仕事はあんまりないのではないか。
そのようなとんでもない手間がかけられたイサキが!!
美味くないことがあろうか!!
問題は今回イサキの産地を聞くのを忘れたのでもしかしたら長崎産ではないかもしれない、の1点のみ、でもこの際そんなの関係ねえ!!
なんとなくこの情熱のかけ方に五島列島産の魚類みを感じるので多分長崎であってる!!
かもしれない!!
として、ご来店の際にはそんな【たぶん長崎産 イサキ】をぜひ。
よろしくお願いいたします!!
0件のコメント