表題にすら入れていますが、当店にタピオカはありません。

若い女子に混じる中年
火曜だか水曜の深夜、片付けの休憩中にあって女子大生が
「ゴンチャのほうじ茶ラテが世界で2番目においしい」「飲んでみてほしい」「その際には黒糖タピオカが絶対にいい」
と言っていたため、バイトが薦めるコンテンツはひとまず試してみるおじさんこと私として、「じゃあ行ってみるか」と妻と共に新百合ヶ丘へ。
休憩中に女子大生に対し「これまで私がタピオカを飲んだことがない理由」として
・第三次タピオカブームの際にはもう完璧におじさんだった
・第二次タピオカブームの際にももうまずまずおじさんだった
・おじさんはタピオカを飲まない
・お前ゴンチャの窓際カウンターに疲れ切った俺くらいのおじさんが一人で座ってタピオカ飲んでるの見たことないだろ?
・ちょっと前髪も崩れてる感じのおじさんが。
・あそこまで「若い女性が」で騒がれちゃうと「自分には一生関係ないもの」としてむしろ絶対飲まねえよ、ってなるんだよ。
という説明をした通り、新百合ヶ丘のゴンチャにおじさんはおらず、バイトも店員も含めておそらく41歳男性の私が最年長だったように思う。
そもそも男性が「カップルの片割れの男子高校生」が二人いただけでほぼいなかった。
店奥のテーブル席で女子高生二人組がワチャワチャ騒ぎながら自撮りの角度にこだわっていたり、店中程の対面カウンターで前髪がスカスカな女子高生がタブレットを開いてスマホをいじるなか、カウンターで注文を試みるもまず「ほうじ茶ラテ」がない。
「ほうじ茶ラテ」ではなく「ほうじ茶ミルクティー」はあったので、多分これか、と思うもそれは売り切れている。
もうこの時点で何を頼んでいいのか一切わからないので(コーヒーないかな)とも思ったがしかし、せめてその「黒糖タピオカ」が入っているものは飲んでおこうと思い、まず「マサラチャイミルクティー」を選択。
マサラチャイがなんなのかはわからない。
続いてホットかアイスの選択に進むも、昨日は涼しかったのでホットを選択。
妻が横で「タピオカってホットで飲めるの?」と言っており、内心(確かにホットの容器でタピオカドリンク飲んでるやつ見たことねえな)と思うも、「寒いからホットでいいよ」と中年の道を突き進む。
その後二つほど、確か「甘さ」とかそういったたぐいの選択肢があったが、それは普通にどちらも「普通」みたいなやつを選び、ついに「中に何を入れるか」まで辿り着く、がしかし!!
「黒糖タピオカ」という選択肢が!!
無い!!
そもそも「タピオカ」という選択肢が無い。
「パール」「なんとか」「ナタデココ」「なんとか」「なんとか」と五つ選択肢があったと思う。
うろたえる私。
バイトの女の子が
「パールがタピオカですよ。」
と教えてくれる。
この感じ見たことある!!なんかオシャレな店で老夫婦がなんだかわからずに困っているところへ若い親切なバイトの子が丁寧に教えてくれるあの感じだ!!
我々は!!
あの日の老夫婦だ!!
などといったことがありつつ、また「黒糖タピオカ」なるものはこの店には存在しない、ということも教えてもらい、結局パールを選んで5分ほど待ち、店内に僕しか持っているもののいない「ホット用の容器」を持って退店。
車に向かう道すがら飲んだタピオカ入りマサラチャイミルクティーの味はふつう。
タピオカを食べたことがなくとも他人に聞いた話で「多分こんなもんなんだろう」と思っていた味そのままにふつう。
(だよね〜)と思う。
大阪万博に行った時にも思ったように、年齢が上がるにつれて「期待値を越える体験」は減っていく。
中年としてまだまだ全然新人の域にいる私ですらそうなのだから、96歳の方とかはもうなんか無風だと思う。
でも96歳になると逆に全部が新鮮になっているのかもしれない。
途中から「飲む」と「食べる」が同時に発生することがわずわらしくなり、結局全ての汁を先に啜ったのちタピオカだけモチャモチャ食べきって(疲れるなこれ…)と思いながら容器をゴミ箱へ投函。
中年の今後の生にタピオカは不要。
若いバイトの子に説明を受けているさなか、(パールて)と思ってしまうような中年にタピオカは不要だ。
俺たちに必要なのは!!
【カスベの唐揚げ】だ!!
として、ご来店の際には【カスベの唐揚げ】をぜひ。
詳細は明日のブログをご確認ください。
よろしくお願いいたします!!
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