【日替わりフードブログ】 クリスマスはこうして盛り下がった説(月曜は地酒3種が300円)

今年のクリスマス、驚異的に盛り上がっていないと思うのですがいかがお過ごしでしょうか。


ザビエルの来日と共に日本に入荷してきたクリスマスですが、キリスト教徒もそうでない人も関係なくクリスマスを盛り上げていこう、という流れを作ったパイオニアは明治３７年(1904年)の銀座明治屋。



明治屋が高級スーパーであることを思えば、当初はご家庭をターゲットにした商戦だったのであろう。
が、ある程度ご家庭のクリスマスを煽ったところで、ある人がふと「おもちゃとチキンとケーキしか売れねーなー」「ご家庭向けって限界あるよね」ということに気づき。
「であればもっと別な層もクリスマスプレゼントを送り合うものとして煽ってけばいいんじゃね」という発想に至る。
これがおそらくバブル目前くらいであり、赤プリに半年前から予約が入り始める時代へ突入。

「このあと、どうかな？上に部屋とってあるんだけど」

というクリスマスカップル戦国時代はしかしバブルの終焉とともに陰り始め、最終的にトドメを刺したのは私のなかではオモテ面でmixi、ツイッター、facebook、インスタ、と続くSNS、ウラ面で2chのまとめである、ということになっています。



オモテ面では時代の最先端を走るイケイケドンドンな人たちによって支えられてきたバレンタイン、クリスマスであったものが、いまその中核であったイケドンピーポーがもれなくSNSを開始。
そしてそれらの人の中で巻き起こるいいね獲得競争において、「今年も去年とおなじことやってる」のはいいね獲得率が低いため、「なんか年中行事で騒ぎすぎるのはあんまりね」的な流れに。


一方、ウラ面でバレンタイン、クリスマスを密かに支え続けた「今年も彼女いねえ！！オモテ面のやつらクッソうらやましい」という陰々滅々な人たちはmixiとだいたい同時期くらいに2chに集まり始め、クリスマスを性夜と嘲りそれはそれで大盛り上がり。
しかしその様がまとめサイトにまとめられ、世間的にも「それはそれでアリ」という流れになり、イケドンピーポーですら「むしろ友達と盛り上がってるのがイケてる！！」という情勢になってくると、陰滅人は「いやそういうのじゃねえし」と手を引く。
尖った陰滅リーダーを失ったウラ面クリスマスもこのようにして解散。



バブル目前くらいにアドオンされた部分はオモテウラ両面の若者によってしゃぶりつくされ、結果残ったのは「まあ宗教とか関係なく、家族で集まる機会にはいいよね」というほっこり層、ということではないか、と思います。
そうなるとチキンとケーキとおもちゃしか売れないので、企業もあんまり乗ってこない。
ために、世の中を見渡したときにクリスマスが盛り上がっていない。


結局普通がいちばん。
ということでしょう。

家族と過ごすのに盛り上がりはあまり関係ないですし。


そんな今日のイチオシメニューは【佐渡産　岩牡蠣】の【焼き岩牡蠣(2ヶ)　680】。
かなりいいものを相当お安く、という普通な形で本日もお待ちしています。

「なんか年末感めんどくせえな」と思われた際などにご利用ください。