ジビエの単価が高いその理由は、

  1. そもそも一つの解体所に、「1年のうち4ヶ月程度しか原材料が入荷せず、商品化・販売できる商品量が少ない」を大前提として、
  2. 4ヶ月のシーズン中であっても入荷が不安定なため、「入荷した場合には必要だが、入荷しなかった場合には丸ごとロスになる原材料解体のための人件費」が、それほど多くない商品化できた肉に上乗せされる
  3. 解体に必要な施設や設備にかかる初期投資回収のため、数少ない商品の単価がさらに高騰する
というもの。
3.にある「初期投資」とは、原材料保管のためのプレハブ冷蔵庫、高品質を保つための急速冷凍機や商品保管のためのプレハブ冷凍庫、鹿の皮を剥ぐために必要な背の高い建物、施設からの排水のため必要になる浄化槽などを指します。

要は生産者側として、「原材料の入荷量が少ないためシステム化できないため、商品化のために高額な設備や多額の人件費がかかる希少品、だから高い。」ということ。


が、一方、生産者側にそのような事情があったとしても、消費者側にはおそらく

「そんな高い金払ってまで別にジビエとか興味ないし…。珍味でしょ?」

「安ければまあ面白そうだし食べてもいいけど…。」

という意識が働くため、生産者側にとっての「ギリギリの最安値」でも、消費者側にとっては「味も分からない肉が高い」「同じ価格なら慣れ親しんで間違いなく美味しい牛肉を買う」という流れになってしまう。

その行き違いを解決するため、各生産地がこぞって「地域のジビエのブランド化」に取り組み、「昔の獣肉とは違って、今のジビエは牛豚とはまた違った美味しさがある高級ブランド品ですよ」という提案を行なっているものの、消費者としては「ポッと出の肉にいきなり『私は高級なブランド品です』って言われてもねえ…。」と思ってしまう。


つまりは

  1. 各産地のジビエを生産者に利益が出る形で販売するにはブランドイメージを作って高単価で売らなければならない。
  2. しかしジビエが「高単価に値する商品である」という「信用」が消費者にない。
  3. 「信用」を得るためには、「イノシシやシカの肉」と聞いて消費者がイメージするような「臭さ」「マズさ」が今のジビエには本当に無いことを知ってもらわなければならない。
  4. しかし、「知ってもらうために気軽に食べてもらう」ために「気軽に食べられる価格」にすると、事業自体が回らない。
  5. 信用を得るために営業力を強化しようにも、営業にコストをかけたぶんが商品価格に転嫁されてさらに価格が上がるので、営業コストはかけられない。
というジレンマがある。


ということは!!

これから参入を考える我々としては!!

「現在すでにある高級品に対する『普及品ジビエ』を生産・販売すれば、既存の加工所が生産しているブランドジビエの普及にも貢献でき、かつ普及品であるためにブランド品よりやや下がる品質への理屈もつく!!」

ということで、それの実現する方法としては

「原材料の集約・解体精肉のシステム化・営業力の強化」

である!!



…という流れがジビエ事業研究開始の流れであり、やろうとしていることは正解だと思います。

しかし、その前に思ったより高く厚く種類も多い壁が立ちふさがるのでーあったー。


0件のコメント

コメントを残す

Avatar placeholder

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください