
黒むつ
水深200~500mくらいの深さに住むそこそこな深海魚であり、何となくイメージされる他の魚類に比べるとアンバランスに大きい目玉が特徴的。
同じくらいの水深に住んでいる金目鯛やメヒカリなどが同様に巨大な目玉を持っていることを思うと、多分それくらいが「目玉を巨大にして集光力を上げることでものをみることができる限界の深さ」であり、そこより深くなると目玉が大きくなった程度では太刀打ちできない暗さになるため、どんどん目が小さくなり何か別な方法でものを認識するようになっていく、ということではないだろうか。
またそれくらいの深さ以下に住む魚全般の特徴として、骨が柔らかく脂と赤身の境があまりはっきりしない、も挙げられます。
骨が柔らかいのは多分硬い骨だと水圧に負けて圧迫骨折してしまうからであり、脂と赤身の境があまりはっきりしないのはたしか「その仕様にしないと血中の酸素がうまく全身に回らないから」とかそんな感じの理由だったのではないだろうか。
圧迫骨折については完全に想像、そして脂と赤身の境のくだりについては曖昧な記憶に基づいた話ですが、それが何か確かなものを読んだ上で曖昧な記憶なのか、人間における潜水病の記述を読んで私が勝手にそう想像したもの由来の曖昧な記憶なのかが不明。
ただ一つ確かなことは、黒むつはいい感じに脂と赤身が融合しているゆえ、どこを食べてもいい感じに旨味と甘みが調和していて美味しい、ということです。
ゆえ、ご来店の際にはぜひ。
よろしくお願いいたします。
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