【12/03 menu blog】 中年説教〜童話編〜 【アルバイト募集中】 【来年から月木は貸切専用営業日】

「たとえばお前さあ、カブトムシっているだろ？カブトムシって芋虫の状態と甲虫の状態のどっちがカブトムシだよ。」

「だろ？カブトムシは甲虫の状態がカブトムシであって、芋虫の状態はカブトムシではないなんか異常な状態。人間も同じで、大人になってからが人間、子供のうちは人間じゃないなんか異常な状態。」

「お前とかお前らと言わず世界中のキッズって自分達が『人間として普通』な状態だと思い込んでんじゃん。自分達が普通の状態だと思い込んでるから、『大人になって働き出す』を『普通じゃない異常な状態になる』と捉えて、普通な状態から異常な状態になると思ってグズグズ言うわけじゃん。」

「逆。大人が普通で正常な状態であって、子供という親がドロドロの甘い汁を口移しで与えてくれる異常な状態から、自分で狩りの代わりに誰かのために仕事して給料稼いで自分の場所を作る正常な状態になるだけ。」

「異常になると思うからすんなり仕事に向き合えない。仕事してる状態が人間としての正常であって、異常から正常になると思えば仕事に対して抵抗感なんてねえだろ。」


「加えて言えばお前ら若者って5chのまとめサイトやらSNSに影響されてバイトリーダーとかバカにすんじゃん？あれって状況としては芋虫が芋虫の群れの中で『あいつちょっとカチカチになってツノとか生え始めてるwwwダッサwww』って言ってんのとおんなじ。」

「芋虫の価値観で言えばまあ確かにダサいだろうけど、カブトムシと比べたら明らかに芋虫の方がダサいしキモいだろ。『いい感じにブヨブヨだし側線の斑点が綺麗だね!!』とか芋虫の間では流行ってるかもしれけど普通にキモい。ツノ生えてカチカチの方がカッコいいに決まってんじゃん。大人に憧れて大人の世界に一生懸命入ろうとしてる奴にダサさなんてねえだろ。」

「よくツイッターとかで新卒が仕事辛いとか『1日8時間を週5はキツい』とか言ってんだろ？そりゃ異常な芋虫のままカブトムシの世界で暮らすのはキツいだろうよ。」
「早いとこカブトムシになれよ。芋虫にしがみついたところで時間の経過でカブトムシの世界に運ばれてくんだから。」


『バイトから見てオーナーこと私の何が怖いか』という話をバイトとしていた際、「他の大人と違ってズバズバ言うのが怖い」という話になり、「そりゃお前にとって俺が初めての『お前に金を払ってる大人』だからだろ」「先生なんてお前がどうなろうが別に関係ないし、親にしたって色々言っても最終的にはお前の意思に任せる、みたいになるだろうけど俺はお前に金払って仕事させてるんだからそりゃ言うわ。」「あと数年もすりゃお前の周りが大きく分ければみんな俺になる。お前もその後2,3年で俺になるんだよ」の流れとなり、そこからさらに上記の人類をカブトムシに喩える説教に派生。

最終的には「お前らは世間が狭いから芋虫の間での会話とSNS上にいる声のでかい芋虫の話が真実だと思い込むんだろうけど、いったん親とか先生とかの大人がかつて言ってたことに立ち返った方がいいぞ。きちんと挨拶しましょう、とかそういうやつ。」「まともに暮らしてる大人は実際の暮らしの中で楽しくやってて匿名掲示板に書き込む必要なんかねえんだから。そんなものは隣にいる友達とか家族に話して終わる話だろ？」「わざわざネットで愚痴垂れてる奴なんて現実に隣にいる人間と会話のできない異常者だけ。食べログレビュワーの上から入るレビューとか気持ち悪いだろ。」というところに着地。


こういう話って教育課程の中で本来は誰が担当するものなのか。

人として働く上での土台となる話であり、ここがきちんと組み立てられていないと「まあこれくらいは給料の範囲内でしょ」を過剰にキツいと思ったり、「いやさすがにそれは働かせすぎでしょ」を無駄に耐えて鬱になったり自殺したりする若者が出てくるのではないか。

ここからさらに「大人とは」「社会とは」についてひとくさり述べられるものの、これは日替わりメニューのおすすめブログであるためここまでとしたい。

そして本日のおすすめは【三重産　天然かんぱち】である。

この流れからここまで読んで「よしじゃあ今日はハマヤマでかんぱちを食べよう」とは絶対にならないがしかし、そもそもこのブログは元からその機能を全く果たしていないのでまあ別にいいか、ということでご来店の際にはぜひ。

よろしくお願いいたします。