
お土産を渡されたおじさん
【設備】
・大屋根リングは高くてデカくて素晴らしい。上に上がっても広い、向こう側が想像を遥かに超えて遠い。
・デカい建造物はそれだけで素晴らしい。
【各国パビリオン】
・絶望的行列。個別のパビリオンは最低40分待ち。
・気楽に入れる寄せ集めパビリオン「コモンズ」は民族衣装や名産品の展示、各国の風景をプロジェクターで垂れ流す、外語祭(東京外国語大学文化祭)程度の薄い展示。
・個別パビリオンはあるいはイタリア館のような国宝級の展示、などもあるのかもしれないが、国宝級を見る以前に上野の美術館で十分それに類する感動は味わえるので、「脳に刺激を与える」という観点からはわざわざ万博に行って国宝級までをも見る必要はない。
「国宝級を見たことがある」は言えるようになるが、「国宝級で得られる体験」と「素晴らしい絵画から得られる体験」は、素晴らしさの多少の大小はあれどベースとして同じものなので、それそのものを体験したければそこらへんの美術館の常設展へ行けばよく、「国宝であること」は「それを見た」でマウントを取りたいマウントクソ野郎にしか意味がない。
・「火星の石」も同様。「太陽系の惑星の石」の何が凄いのか?そこに至るまでの技術を見学したければやはり上野などへ行った方が待ち時間が少なく解説も詳しいのではないか。
ただ「火星の石を見た」でマウントは取れる。
【先端技術】
・予約の取れたシグニチャーパビリオン「未来の都市」では入口入ってすぐのホールで「2035年の未来から話しかけている」を自称するVtuberに独特なイントネーションで喋り続けられ、未来感が滑らかに損なわれる。
せめてAIであってほしかった。
・館内最初のブースではデカいだけのスクリーンに粗いアニメで「じんるいのれきし」が投影され、未来感が滑らかに損なわれる
・次のブースに流れる、5年前あたりで新宿の街角にも実装された「角に映像を投影すると立体に見える技術」「それに映されるPS2レベルのCG」でまた激萎え。
・そこを抜けて紹介される「未来の技術」も「ドローン」「スマート住宅」レベルで何一つ想像の範疇を出ずにさらに激萎え。
・空飛ぶ車こと大型有人ドローンは商用利用どころかデモ飛行も無し、園内を3〜5分間隔で走るバスは「電気バス」であることを全面に押し出しつつ普通におじさんが運転し、頼みの「自動運転バス」は途中停車無しで20分に1回始発と終点を行ったり来たりするだけ。上海やサンフランシスコあたりではもうバスどころかタクシーも第四世代の自動運転で実用化されているのでは?
・「先端」として押し出されるものを見るたびに「既知の技術」「他国ではもう実装されている技術」「既存の技術の延長に手堅く想像できる、むしろまだイベント実装すらできていないことに驚く技術が『最新』の触れ込みと粗いCGで映写されている」と気持ちが沈み、「ここまで日本は遅れてしまったのか」「むしろ人類全体の技術的なドン詰まりがこのへんなのか」と絶望的な気持ちになる。
・幕張メッセのシーテックに行けばたぶんこの絶望は解消されると思う。
【エンターテイメント】
・シグニチャーパビリオン「ヌルヌル」や、バンダイの企業パビリオンは見る価値があるかも?というか、そこに見る価値が無ければ見る価値のあるパビリオンが無い。少なくとも僕にとっては無い。
・が、バンダイパビリオンはさておき、ヌルヌルは落合陽一ことチームラボ絡みのものなので、「大空間を生かしたインタラクティブなプロジェクションマッピング」という解釈で見て豊洲のチームラボの延長線上と思われ、であれば豊洲でいいのでは?となる。
・吉本のカラオケはイオンモールの営業でやればいいのでは?
・水辺で日に2回行われるという噴水ショーはとてもよかった。難癖をつけるなら「常設でやってるところが各地にありそう」ではあるが、あの規模は意外と無い気がする。
【流行の先端に触れる】
・上述のように、大屋根リングと噴水ショーを除いては、確認できた限りで見るべきものが何も無い、あえて大阪まで行く必要がないイベント。
・広告代理店主導で川上から川下までプライベートブランドで制作流通させることで利益を最大化、大量のパブリシティで「流行っていることにして流行らせて」投資を回収する、という地力の無いコンテンツ商売ゆえ、マスパワーでは食っていない商売人が勉強し、模倣し、取り入れるべき、「いま人のこころを掴む、研ぎ澄まされたモノ」はひとつもない。
鬼滅の刃を彷彿とさせる、うつろな人工ブームコンテンツ。
・「流行ってるならそれに参加できればOK!」であれば行って損は無い。
・「そこからなにか刺激や学びを得たい」であれば、行かずに身近なアクティビティや未体験な文化圏への旅行を充実させた方が良い。
【おじさんが学ぶということ】
・原則として「観覧」「閲覧」「パッケージングされた体験」から得られる新たな学びはおじさんには無い。
これまでの知識と、それを土台にした「地続きの想像」を越えるものなど、もはや「観覧」「閲覧」「パッケージングされた体験」で経験できるものの中には残っていない。
・自発的な創造にせよ他発的な活動への参加にせよ、何にしても五感全てへの知覚や知識、知恵、体を動かすことを活かした「未知の体験」に「おじさんの学びの余地」はある。
・「何かを見たり聞いたりするだけで学びが得られる、若者にだけ許されたイージー学びゾーンが死ぬまで続くと思うなよ」「得たければ未知の中で動け」ということではないか。
・おじさんが学びが得たければ、万博行くよりトランポリンパークで跳ぶかグランドキャニオンに行くか昆虫を食べるべき。
・おじさんこそ「いまの段階をもってしてなおどうなるか想像ができないこと」を体験しろ!
・おれたちはまだ成長できる!ただ万博にそれは無いぞ‼︎
【大阪万博総評】
・大屋根リングはマジ良い。くそデカい。
・「ヌルヌル」「ガンダムパビリオン」は行く価値がある可能性が残されている。近場で同系統のアクティビティがある可能性もあるが、行くならマスト。
・噴水ショーはたぶん夜のものがライトアップも絡んでより良いはず。近場で同系統のコンテンツがある可能性もあるが、行くならマスト。
・他のものに大阪まで行くほどの価値は無い
・行って損した、を悔やむほどではないが、行かなくても何も損はしない。
・行っても行かなくても同じ。
以上です。
妻や長老、市場、常連さんやバイトへのお土産を買ったらお土産代で20,000円かかった。
交通費やチケット代を合わせるとこの1日のために60,000円弱を消費した、ということになる。
それら全ては基本的には昨日述べたように「クソうざおじさんからカウンターキルを殺る」ためのものであり、実際5/30(金)に来店されたおじさんに
「ミャクミャクに寄生されたおじさんが来ましたねww」
「なんか『大阪万博で見るべきパビリオン』は見つかりましたか?」
と誘い水を向け、
「もう『見るべきパビリオン』なんて話をしてる時点でダメ」
「いいから行きなよ」
を皮切りにした「行くつもりマウント」を引き出した上で
「いや普通に昨日(5/29)は行くとこあって忙しかったんですよ」
からのお土産プレゼント、

驚きすぎてイマイチ表情が定まらないおじさん
「まあでもやっぱり行くほどの価値はなかったですね、多分同じ感想を持たれたと…あ、まだ行ってないんでしたっけwwwwwww」
「いやーフットワーク鈍いな〜wwwwwwやっぱ経営者名乗るならせめて2ヶ月以内には行っとかないとねえ!!」
「あ、でもさすがにもう行って……まだ行ってないんでしたっけwwwwww」
で煽り散らかし、その後もことあるごとに「え、でもまだ行ってないんですよね?wwww」と煽ったこと、そして今後おじさんと僕の関係が続く限り「なかなか万博に行かなかったフットワーク激ニブおじさん」の謗りを使える、の2点で回収できたもの、と思っている。
またより実用的なアドバイス、私こと「『すでに万博へ行きし者』マウントが尋常じゃないくらいウザいおじさん」からのより実用的なアドバイスとしては、
「夏はヤバい」
となります。
時間帯別に入場予約し、その時間のちょっと前に行って入場を待つ、その広い駐車場みたいなスペースが多分本当に暑い。
すでに何台か屋外用冷風機が設置されていましたが、アレで涼しくなるのはその機械の目の前に立っている人くらいで、人混みの内側にいる方、特にご年配の方や小学生くらいまでの子供は普通に何人か死ぬと思う。
それを避けるための日傘のフチで目を突かれて失明、とかもまああるのではなかろうか。
としつつ、本日のオススメは【福島産 天然ひらめ】。

デカい
このサイズの天然ひらめに食べる価値がないことがあろうか。
として、ご来店の際にはぜひ。
よろしくお願いいたします!!

事故っぽいミストもすごい

エロすぎる民族衣装へのワクワク感もすごい

「あのトイレだ!!」という感動

「あの岩じゃん!!」という感動

こうして見返すと一人ですごい満喫している
0件のコメント